ブログを始めたのが今から3年前の今日。 9月1日は私の誕生日だが、同時に関東大震災記念日で二百十日でもある。 例年なら嵐が吹き荒れていても不思議ではないのだが、今年は猛暑をそのまま引きずっている。 そのかわり別の暴風雨が日本中を吹き荒れている。
民主党の代表選は小沢一郎元幹事長の出馬によって事実上菅首相との一騎打ちとなった。 ここ2〜3週間のTVや新聞の報道を見たり読んだりしている限り、TV各局や新聞各社の小沢への風当たりはかなり強い。 だから、善良な一般市民はそれらのTVを見たり記事を読んだりすれば、それを事実と捉え必然的に小沢批判を繰り返すのは当たり前である。
だから、冷静になって、少し斜めになって、もう一度マスコミと向き合い、小沢とは本当にそんなに怪しからん男なのか、なぜ小沢はこんなにマスコミに嫌われるのか、何故こんなに毎日小沢を記事にしたがるのか、報道は何処まで本当でどこまでが憶測なのか、自分はマスコミにマインドコントロールされているのではないか、洗脳されているのではないかと再考し、周囲をもう一度見渡したらきっと違った答が出てくると思う。
もし野党や民主党議員が一連のマスコミ報道だけを信じ、この二人の一騎打ちを、ただの民主党内の権力争いとだけ捉えているとすれば、その人間は国会議員としては失格であろう。 多くのマスコミのいつもながらの視聴者に媚びた稚拙な報道姿勢にはしらけっぱなしだが、視聴者がそれを甘受し続けていたらこの世の中いつまでも前に進まないどころか、逆にどんどん後退していきかねない。

ここ数年、日本の政治は国の内外を問わずかつてない次元の低さを露呈していることは見てのとおりである。それ故、民間人が従来の数倍の努力を余儀なくされている訳だが、民間人ができる事には限界がある。

例えば、第二次世界大戦終結は日本が降伏しラジオから玉音放送が流れた8月15日の正午と世界の殆どが認めているにも拘わらず、65年を過ぎた今頃になってロシアが「第二次大戦終結の日」として9月2日を対日戦勝記念日を制定した。 9月2日としたのはロシア側の一方的な論理であるが、それはとても日本側だけでなく世界的にも絶対に容認しえない事柄であるが、日本政府は全く反応していない。 ただ一人、元外務省主任分析官の佐藤優氏だけがさかんに狼煙を上げてロシアの日本侵攻の危険を知らせているのみだ。だが、彼はもう外務官僚ではない。 ただの民間人だ。 この重大問題に対し、日本政府の反応はゼロ、マスコミの反応も殆ど無い、ただ一社、産経新聞だけが佐藤優氏を介し外交評論家の岡本行夫氏との対談(8月13日)の中で取り上げている。

戦前戦中派のみならず、第二次大戦を勉強している人なら多分忘れもしないだろうが、広島・長崎に原爆が投下され日本が降伏しそうになっていた8月9日になってソ連は突然日本に宣戦布告し満州オホーツク海樺太に侵攻してきた。 そして、降伏宣言した8月15日を過ぎても攻撃の手を休めず、無抵抗に近い日本軍に大打撃を与えたのだ。 その行為を正等化し、北方領土もその成果として認めさせるために改めて終戦日を9月2日に制定したのだろう。

鳩山元首相が先週訪ロしたので、もしかして抗議も含め政治的決着を目指しての旅かと淡い期待をしたのだが、自分の息子の何かの授賞式に出席する為だったと判り、一寸でも期待した自分を恥じてしまった。少し考えれば解ることだがあのLoopyにはありえない話だった。 Loopyという英語の訳をTVや新聞ではお堅い訳をつけていたが、私の和訳は何のことは無い、くるくるぱ〜だ。 Loopは輪っかの事を指すと言えば納得頂けよう。 昔、人差し指を立てて頭のてっぺんを指してくるくると回して言った言葉だ。

そんな人間が、小沢にはビクビクしながら、菅首相には意気高な態度で、何とか穏便に収めようと努力したようだが、とんだ茶番劇だ。 政界を去ると宣言した人間がウロチョロしている姿は皆の嘲笑の的でしかない。

小沢が代表選に出てきたことでマスコミも一段と騒がしくなったが、私の願いは唯一つ、小沢に男になって貰いたい事だ。 小沢が男になれる方法はたった一つしかない。 もしこれが出来なかったら彼は本当にただの「田舎の大将」だ。 彼ならきっとできる、と切に願っている。

それは、代表選に大勝し、民主党の代表になった後に、共産党社民党を除く他の全野党と大連合を成し遂げ、新たな党を立ち上げ、自分の好き嫌いを徹底排除して、日本の為に役立つ本当に有能な人材を選出して内閣を立ち上げ、本当の政治主導を実践してもらうことだ。これしか今の日本を救うう方法はないと思っている。既に、小物の野党議員はそれを察知して恐恐としているかもしれないが、その意味では、代表選後が楽しみだ。