英国に嫁いだ娘が里帰りをするので昨日の夕方成田空港に自動車で出迎えに行ったが、雨の降る視界不良の中で第二ターミナルのP2立体駐車場に行く進路を間違えてしまった。

空港内の自動車道は複雑怪奇でまるで迷路のようなので一度方向を間違えたら修復に多大な労力と時間を要する。 既に飛行機は到着している時刻なので焦りがつのり運転も苛立ってくる。

結局P2への入り口を見つけられず、本来なら大型車や背の高い車専用の屋外駐車場であるP3に駐めてしまったので、車を出てからターミナルまで雨の中を走る破目になった。

成田空港には車では年に僅か数度しか行かないので、どうしても記憶が朧になる。 第一ターミナルと第二ターミナルへの進路を確認し第二ターミナルへ進むと、すぐに検閲。 それを終えて進むとすぐ前方に左から第一ターミナル、国際線出発ゲート、国内線、国際線到着ゲートと3つの進路があり、右を更に進むとすぐに今度は左から到着ステーション1,2,3、そしてP2への進路と4つに分かれている。 一番右がP2への進路だが、うっかり到着ステーション3に入ってしまったのだ。

それからが大変だった。 あの広い迷路のような空港をぐるぐる走り回り、何度も停車して守衛に尋ねてやっとたどり着いたのがP3だった。 飛行機の到着時間を20分もオーバーしてしまっていた。

到着ロビーに就いたときは幸い娘はまだ現れていなかったので、ほっと胸をなでおろしたが、助手席に座っていた家内も内心は気が気でなかったようだ。

千葉県は、日本全国の中でも、道路標識の拙さでは日本一の異名を頂いている。 おそらくはそれが大きな原因の一つであると思うが、日本有数の交通事故発生県、交通事故死の多い県として名を知らしめている。

千葉県の道路標識はとにかくあいまいだ。 判断に迷う標識が多いので、ドライバーは戸惑ってしまう。 千葉県を訪れたドライバーならおそらく何度も経験していると思う。 他県の道路を走っていてそんな経験はあまりしない。

道路標識の作成を依頼するのはだれで、作成するのはだれか分らないが、もし県警が依頼者だとすると、その県警の頭脳の良し悪しが、そのまま道路標識に現れると言うことになる。 

それでも、日本の道路標識は世界から見れば親切なのかも知れない。 ヨーロッパの都市にはローターリーがいくつも設けられているが、これがなんとも曲者なのだ。 その最たる例がパリの凱旋門のロータリーだろう。 日本人が初めてあのロータリーに遭遇し一度も間違えずに目的の進路にスムーズに入れたならば、その方は正に天才ドライバーと言える。

パリの地図を広げてみれば分ると思うが、ロータリーは丸い時計と同じく均等に1時から12時の1時間ごとの方向に道路が広がってるのだから分りそうなものだが、渦巻きに入ってしまったらゆっくり走っても方向感覚が失われてしまう。 私はタクシーしか利用しなかったが、乗っていて目が回りそうになってしまったのを覚えている。 プロは矢張りたいしたもんだ。

帰宅してから、もう一度じっくりと成田空港内の道路地図を見て、進路と退出、パーキング進入路を頭に叩き込んだので、今度は大丈夫だろうと思う・・・・・・・。