北京オリンピック開催まであと6ヶ月一寸。中国政府は国の面子をかけて準備に大忙しらしい。しかし、強引に立ち退きを命じられた住民を含め、環境整備の為に犠牲になった人々はかなりの数に上るようだ。
私は、北京オリンピックでは日本選手はメダルを一つも取れないのではないか、と危惧している。何故なら、殆どの選手が体調不良を引き起こすと見ているからだ。
昨日の続きになるが、中国の食べ物を純粋培養に近い日本選手が食べて何ともないということは先ずありえないと思う。水も要注意だ。それだけではない、兎に角空気が汚れきっている。
一番過酷なレースであるマラソンで、出場選手はあの汚れた空気を吸い続けながら42.195キロも走り続けなければならないのだ。中国選手は慣れているから平気だろうし、アフリカの選手も悪環境には慣れているので多分大丈夫だろう。しかし、日本や欧米の選手は果たして2時間半も耐え切れるだろうか。多分5キロ毎に給水してうがいをしながら走り続けることになるだろう。当然ペースは落ちて気力も落ちて記録もがた落ちとなる可能性大だ。
体操のような審判による採点競技ではまず勝てまい。柔道のような審判による判定で勝負が決まる競技なら尚更だ。何しろホームデシジョンが激しい競技だ。8年前に篠原選手が一本取ったのを逆に相手の一本勝ちとしてしまうのだから。
もし、メダルが取れるとしたら、水泳選手だろう。大気汚染には極端に影響されないので、コーチ陣が選手の食べ物や飲み物を厳重に管理したらの話だが。
野球はどうだろうか。星野ジャパンが大いに張り切っているが、どんな落とし穴が待っているか、決して油断は禁物だ。是非頑張って欲しいが、矢張り、監督以下コーチ陣や選手全員の健康管理、飲食物の徹底管理が勝敗を左右すると思う。
いっそのこと、水も米も野菜も味噌しょうゆも、日本選手団が口にする全ての飲食物を日本から運んだらどうだろうか。
もっとも、そこまでしてもろくにメダルが取れなかったら今度は国民に何を言われるか分ったものではないので、それも考え物か。
そんな訳で、私は北京オリンピックでの日本選手に過度な期待はしていない。

北京オリンピックには日本から果たして何人ぐらい応援に行くだろうか。応援に行くのは良いが、安易な気分で中国入りしたら散々な目に遭うこと必定だ。喜劇や悲劇が至るところで発生すること疑いなしだ。旅行社は北京滞在マニュアルを作成して彼らに配布するだろうか。他人事ながら心配だ。
頼むから、渡航応援組は中国大陸から有難くないお土産を日本に持ち込んで伝染させるようなことだけはやめて欲しい。とはいえ、日本人も色々なので、こんな忠告を聞く耳持たずにとんでもない病気を持ち運んでくる輩がいるかも知れないので、私のような日本でのTV観戦組はそれらに対し完全防衛体制を敷くしか方法はない。