国民受けを狙った綺麗ごとにまみれた言葉が横行する政治社会だが、今晩のNHKTVニュースであまりにも人を馬鹿にした言葉を公然としかも正義の味方の如く吐露する政治家を見て呆れて果ててしまった。
民主党の鳩山であり、社民党の福島であり、共産党の志位である。何故、野党の連中はただひたすら与党のの足を引っ張ることだけに全エネルギーを費やすのだろうか。
朝から晩まで、口を開けば「国民の為」と連呼しているが、此度イージス艦「あたご」と衝突した「清徳丸」に乗っていた吉清親子の行方が依然として不明であることに、多くの国民が心配しているにも拘わらず、また彼ら(国民)の安否を必死になって捜索している同僚の猟師(国民)や自衛隊(国民)、千葉県勝浦の多くの関係者(国民)の気持ちなと何処吹く風で、これぞ千載一遇の与党攻撃大チャンス到来とばかりはしゃぎまくって「防衛大臣は責任を取れ、辞任しろ」とわめき散らしている。
今何が急務で、何をすることが一番重要か、と言うことを全く解っていない。こう言う時のTVに映る彼らの顔も姿も本当に醜い。
数年前までは、私は民主党を支持していた。しかし、最近の民主党幹部の言動にはとても賛同できないものが多い。どうしたんだ民主党、しっかりしろ民主党、と檄と飛ばしていたが、今日の鳩山の「防衛大臣辞任要求」を聞いて、民主党幹部のお坊ちゃん的体質をを嫌と言うほど痛感した。そんな民主党の欠点を知る小沢一郎党首は相変わらずずるい。こんな時でさえも全くのノーコメントである。
私が期待する若手議員の浅尾慶一郎氏や、千葉県会議員に初立候補したときからずっと支持してきた松下政経塾第一期生で今では民主党の重鎮である野田佳彦氏も、内心では苦虫を構いつぶしているに違いない。彼らには、一刻も早くこんなくだらない党から脱党して新しいグループを結成してもらいたいものだ。
それにしても、大捜査網を敷いているのに、吉清親子の行方は今もなお依然として不明だ。
私は専門家ではないので、ど素人の憶測に過ぎないが、事故前と事故直後のイージス艦の信じられないような対応の鈍さを思うと、もしお二人が「清徳丸」の操舵席に閉じ込められたまま海底に沈んでしまっていなければ、海流に流されて遥か彼方に運び去られてしまっているのではないかと心配している。
イージス艦の乗組員が迅速に対応していれば、遥か彼方に流されてしまう以前に発見できたのではなかろうかと推測してしまう。衝突事故も含めて、イージス艦の乗組員は余りにも怠慢であったと思わざるを得ない。
防衛省が怠慢であると言うことは、その長たる石破防衛大臣の責任である。だから、彼はこの事件を一刻も早く解決し、然る後きちんと責任を取るべきである。野党の要求を好機とばかりに、ここでさっさと辞任すれば、その汚名は永久に残るだろう。
あ〜あ、それにしても、日本は将来大丈夫だろうか。厚労省といい、防衛省といい、国土交通省といい、財務省といい、文部科学省といい、みなたるみ切っている。自民党政権が長く続きすぎているからだろうか。いや、そうではない。官民共に、自分のことばかりしか考えない人間がどんどん増えているからに相違ない。