もう政治の事など書くのはよそうと思うのだが、これ程までに茶番が繰り返されるともう我慢が出来なくなってつい書きたくなる。
それにしても日本の庶民は、人が良いのか、無知なのか、はたまた無責任なのか、そんなの関係ね〜のか、政治がこんなに大混乱を来たしていても、兎に角おとなしい。
そういう自分も何も出来ない一人で、こうしてブログなんかでただ不満を言っているに過ぎないが、このブログを見て私のような年寄りの代わりに断固行動を起こしてくれる若き志士が現れることを期待しているのだが。
自民党が余りにもだらしがないのでこのあたりで「喝」を入れてやろうと自民党贔屓の人達まで先の参議院民主党に投票した結果、民主党参議院で大躍進した。投票した人は参議院民主党が大躍進しても衆議院では自民党が圧倒的多数を占めるので政局運営に大きな問題は起きないだろうと判断したと思う。彼らは民主党の大躍進を見て、これで自民党も目が覚めるだろうと期待したのだが、現状は見ての通りである。
自民党は目が覚めたどころか、目を白黒しながらただうろたえるだけ。一方、民主党幹部は国民の真意を勘違いしてドンドン傲慢さをエスカレートさせている。日銀総裁選びや暫定税率廃止問題の与野党攻防を見ていると呆れてしまいしらけてしまう。
勿論マスコミ報道にも問題はある。暫定税率廃止で確かにガソリン価格が一時的に値下がりするが、その他の輸入品は関税が基本税率になるため大幅上昇し、結果として多くの生活物資が値上がりし、ガソリンの値下げで得したたかだか1ヶ月2〜3000円の何十倍何百倍もの負担増となる事にはあまり触れようとしなかった。
ガソリン価格の値下がりだけを徹底的にアピールして与党攻撃した民主党が、結果として自民党の無策集団を打ち負かした訳だが、これから庶民は物価面で大変な犠牲を強いられると思う。おそらく、しまった!参院選民主党などになどに投票するんじゃなかった、と臍をかむ人が大勢出てくるであろうと思っている。かといって、今の自民党ではどうしようもないこともわかっているので、どうしたら良いかわからない、というのが本音だろう。
民主党は玉石混交の政策集団なので政権交代となったらまとまりがつくはずがないし、その内小沢代表が面倒くさくなっていの一番に放り投げてしまうだろう。彼の無責任ぶりは折り紙つきだ。そんな中で期待できるのが松下政経塾出身の集団だ。現在国会議員は衆議院27名、参議院3名の合計30名だが、都県市区町村議会議員29名や県知事2名市区長8名の面々が参入してくれば一大勢力となりえる。
松下政経塾松下幸之助氏が1979年に財団法人として立ち上げた私塾であるが、日本の将来を憂いていた彼が、国民に尊敬されるような立派な政治家を育てたいと念じて設立したものだ。卒塾生が氏の願いを立派に叶えてくれるのを切望して止まない。
余談だが、浅草寺の雷門は松下電器松下幸之助氏)が50年程前に寄進したものだそうだ。大提灯の台の所に松下電器と書かれているので大提灯だけと思っていたが、なんと、大提灯だけではなく風神雷神を含む門全体を寄進されたのだそうだ。浅草寺の中にも氏個人の寄進した絵や灯篭が多数あるらしい。益々彼を尊敬してしまう。