ガソリン価格が高騰する中で始まった3連休なので、車の混み具合はどんなものかと関心を持ったが、初日の朝7時のニュースでは、東名、中央、関越、東北、常磐の各線とも既に断続的に5Kから20Kの渋滞が始まっているとの事だった。
もし100円/1Lだったらどうだっただろうか。余り変わらなかっただろうと思う。なぜなら、渋滞の主役はマイカー族、サンデードライバー族だからだ。私がそうであったように、彼らが消費するガソリンの量はたかが知れている。だから、わずか数千円程度の出費増を嫌って折角の3連休を家の中でゴロ寝するのは余りにも勿体無いと思えば、躊躇無くドライブに出かけることになるであろう。結果として相変わらずの渋滞が発生したということであろう。
しかし、毎日車を運転するとなると話は違ってくる。公共の乗り物が発達している大都会ではマイカーを使わず公共の乗り物を利用するオーナードライバーが急増しているとか。一度あの利便さを知ったら、多少の混雑は我慢してでも公共の乗り物を利用したくなる心境は現役時代にふんだんに利用した私にはよく解る。
所が、公共のバスや電車を利用したくても利用できないのが田舎の人達だ。何しろバスも走ってないし、電車も止まらないのだ。だから、車がないと生活に重大な影響を及ぼす。90歳になる私の母は、郷里で自由気儘な一人暮らしを楽しんでおり元気一杯だが、車が無い。でも、買い物や病院に行くために町に出る必要があるときは稲作を委託している農家の方にお願いして車で連れて行ってもらう。勿論、ガソリン代ぐらいは払うことになるが、タクシーを頼むよりは遥かに安い。
そんな訳で、私が帰省する時は必ず車になる。自宅から郷里まで片道ほぼ500Km、ガソリン代は@180円として約1万円かかる。高速料金(柏IC〜いわきJCT〜郡山JCT〜村田JCT〜山形JCT〜東根IC)は片道8200円で、合計18200円。もし新幹線を利用したら、自宅から東京駅まで830円、東京から真室川まで12510円、真室川駅から家までタクシーで2000円、合計15340円。
それでも、帰省中の行動を考えたら車で帰った方が利便性機能性の面で断然有利だ。高速道路が大渋滞するのも覚悟の上で車で帰省する人が大勢いるのも、こうした事情があるからに他ならない。今年もお盆には各高速道路はいつも通りの大渋滞が発生するだろう。私は時期をずらして大人しく運転して帰る予定だ。