10月18日の復唱になるが、10月24日の日経朝刊43ページに「食べ物で窒息死71人」という記事が載っていたのをここで改めて紹介したい。
記事によると、食べ物をのどに詰まらせて救急搬送された人が、2006年と2007年の2年間に東京都内だけで何と2443人もいて、その内71人が死亡していたそうだ。(東京消防庁管内調べ)
千葉県の小学生(男、12歳)が給食のパンを食べて窒息死したので、のどを詰まらせる食べ物にはどんなものがあるか調べたのだそうだが、調査結果をみた係員はさぞかし驚いたことであろう。 それ故に広く注意を呼びかける為の発表となったのであろう。 かく言う私も記事を見て正直な所驚いた。
救急搬送のトップから順に、
「ごはん・寿司」 377人
「もち」      241人
「野菜・果物」  200人
「肉・肉加工品」 176人
「パン類」     135人
となっていた。
年齢別にすると、80歳代が最も多くて661人、次が70歳代、90歳代、となっており、60歳以上だと1721人(70%)を占め、2歳以下の幼児も321人(13%)と多かったそうだ。
そして、その記事の真下に「都内で新たに2人の死亡判明 こんにゃくゼリー事故」という記事が載せられていた。 製造元は不明とのことだが、何としてもこんにゃくゼリーを悪者に仕立て上げようとする日経の意図が窺い知れる記事だ。 この結果、蒟蒻ゼリーで死亡したのは1995年から14年で19人になったようだが、2年間で71人も死んでいる上の食べ物なら、14年間で500人近くにもなる計算になる。 
多くの人が「蒟蒻畑」のマンナンライフを支援しているのは聞いているが、第三者的見地から公平に判断しても、マンナンライフが悪者にされる所以は見つからない。 「蒟蒻畑」は蒟蒻であってゼリーではない。 彼らは発売当初から「フルーツこんにゃく」と明言(名言)している。
だから、蒟蒻畑を販売禁止にするなら、蒟蒻すべての販売を禁止して然るべきだ。 それだけではない。 米も寿司も餅もパンも野菜も果物も肉もすべて販売禁止にしなければ公平とは言えない。 
ご飯を喉に詰まらせて死んだ人の家族がその米を生産した農家に損害賠償した例が過去にあっただろうか。 寿司を喉に詰まらせて死んだ人の家族は寿司屋に損害賠償をしただろうか。 八百屋には? 肉屋には? パン屋には? 
マスコミは餅をつまらせて死亡した記事を恒例行事のように正月だけ採用するが、その他の喉詰まり事故は滅多に記事にしない。 理由は簡単、こんな食べ物を喉に詰まらせるのは自分が不注意だからだ、と決めているからだ。 
では、どうしてこんやくゼリーだけが悪者にされるのか。 それは、自分には殆ど影響が無く、「大衆に捧げる為の生贄」として格好の餌食だからだ。 それが、何処までも傲慢なマスコミの常套手段なのだ。
蒟蒻が大好きな私にはこの理不尽な仕打ちに遭っている蒟蒻畑が可愛そうでならない。