民主党が政権を担うようになってから今日までの間に通した法案はどれもが首を傾げたくなるようなものばかりだったが、昨日、今世紀最悪とも言える法案がまた一つ通ってしまった。 それなのにマスコミの反応は何故か鈍く、相変わらず普天間の問題ばかりを重視し続けている。
この法の許で育つ今の子供達があと10年20年後に成人になった時の日本の惨状を想像すると誠に暗澹たる気持ちになる。 多分、親を親とも思わず、兄弟仲は悪く、先生を先生とも思わす、修身教育の世界から遥かに遠い感覚の大人が日本を席巻しているに違いない。
親も親だが子も子である。 自分で苦労してお金を稼いだ経験が全く無く、小遣いを毎月1500万円も親から貰い続けて来ても何の感謝も無く、貰ってたことも知らなかったで通せるような金銭感覚の首相であるが故に、何かと理由をつけて国民にどんどんお金をばら撒いて悦に入ることができるのだろう。
首相は、日本人が海外でチップをあげるのに、適正な額も解らず、外貨紙幣の額も解らないまま多額のチップをあげたら、貰った方は口では感謝するが内心では馬鹿にする、という人間心理をご存知なのだろうか。 
それから、首相は人間誰しも只で貰っても、何回か貰ったら必ずその内、もっとくれ、と要求する、無限の欲望を持っていることをご存知なのだろうか。 私がこのブログを書きはじめた日にロンドンの乞食の話を書いたが、イギリスの親は躾の一環としてこんな話を子供が小さい頃から聞かせている。 だが、民主党は正に真逆のことを日本の子を持つ親達にさせようとしている。
私は2人の子供を育てたが、親の手伝いをしたり、何か特別な事が、例えば学校で表彰されたとかが無い限り絶対に小遣いをあげなかった。 何かを買いたくて親から小遣いを貰いたかったら、親の手伝いをするか、勉強に専念して親を喜ばせるような立派な成績をあげることを義務付けた。 自分が努力して得た金なら決して無駄には使わないだろうし、またお金を得ることの難しさも身につけさせる為だし、更には父親が毎日働いて得たお金がどれほど貴重かを感じさせ、同時に親に対して感謝の念を抱かせる為でもあった。
子供達が高校生になってからは、どうしてもお金が入用な申し入れがあった時、必ずその理由を確認し、内容を納得してから、「貸金帳」に年月日、金額、返済予定年を記して本人署名をさせてからお金を渡していた。 要は、けじめの問題である。 
子供達はそれを忠実に守ったし、一切不平は言わなかった。 今、自分の子供達を見て、それが間違っていなかったと自負している。 とは言え、もし私が裕福な中で育ち億単位のお金を所有していたとしたら果たしてこんな躾を実行出来たがどうかは大いに疑問である。 お金とは、事ほど左様に扱いの難しい代物である。

高校授業料無償化法が昨日成立した。 民主、社民、国民新、公明、共産が賛成したそうだが、目先だけにこだわり国民の機嫌を取る為にただひたすら美辞麗句を並べ立てる事しか能の無い、全くビジョンの見えない党ばかりだ。
親が汗水流し必死になって働き得た金で高校に入学させ勉強させてこそ、子供は親に感謝し、親を敬い、将来は立派になって親を楽させてやろうと、一生懸命勉強するのだ。 それを、国がお金を出してしまったら、子供は親に対する感謝の念を喪失するどころか、例えば親が子供に向かって、勉強しろ、とでも言おうものなら、うるせ〜、オレは国のお金で勉強してるんだ、がたがた言うな、と言ったような言葉を返す子供が激増するだろうことは疑う余地がない。
しかし、親子間に大きな変化をもたらすだろうこの悪法案が成立してしまった今、もう手の打ちようがない。 子ども手当法も全く同じ悪法と断じざるを得ない。 日本人が滅びていく、国の借金は増えるばかりで日本国も滅びていく。 ああ、救世主は現れないものか。 聖徳太子よ蘇れ!!